ギムナジウム教師ママのドイツ暮らし

ギムナジウム(高校)の一教師として、一母として、一日本人としてのつぶやき。

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お手伝いは何歳から?

ワタクシともう二人の仲間で行っている金曜日の日本語グループ。もちろんよっきぃも参加しているのですが、昨年の最後の活動は「大掃除」でした。冬休みの宿題は、「大掃除すごろく」で、「リビングの床をきれいにする」「家具のほこりをはたく」などいくつかの掃除ポイントがあります。

年末に、「さあ、宿題の大掃除やろっかー」と腕を捲ると、普段掃除担当の夫が「その掃除ポイント、もう全部終わってますけど~、急にどうしたの?」「大掃除?日本人って、年に一回しか掃除しないのぉ?」。たしかに、ドイツ人はこまめに掃除をする人が多いです。週に1度掃除の日を決めている家も多く、お風呂の壁拭きや家具磨きに始まって、毎週かなり気合の入った掃除をします。

そんなこんなでやりそびれていた宿題を、土曜日の我が家の掃除日=本日にやってしまおうと、すごろくのプリントを出しておいたら、「トイレの掃除してみたい!」とよっきぃ。そう言われては、断る理由もありません。そして、この「お手伝い」活動はヒジョーに言葉の勉強になります。

「そのブラシで便器をきれいにして」「それで便座をふいて」「埃をはたいて」「からぶきぞうきんでからぶきしてね」「洗面器じゃなくてバケツに入れて」

我が家は近くに親類もいなければお手伝いさんもいない、テレビに子守をさせない、という環境なので、よっきぃは2本足で歩き始めたころから、親と家事をともにしてきました。「手伝い」という立派なものではなく、洗濯バサミを1つずつ渡してもらったり、お野菜を洗ってもらったりに始まり、彼にとってはすべてが遊びの延長。これ、楽しく家事をこなす夫の功績が大ですね。

そのおかげで、よっきぃはワタクシと違って家事が大好き。道具のありかを熟知しているので、私が「あ、電池が切れちゃった~」とつぶやこうものなら、ドライバーと電池を持ってきて交換してくれたり、とっても便利です。夫が「ネジの号数が小さくて読めないな」と言った瞬間に、よっきぃに老眼鏡を差し出されたときは、夫は悔しさの余り半泣きでしたが。

ただ、ワタクシはよっぽど何もできないと思われているようで、スーパーに一緒に行くと「ママ、何か買いたいの?よっきぃがどこにあるか教えてあげる」と手を引かれ、洗濯をすると「ママ、順番が違うよ。洗剤は最後に入れるんだよ」と怒られる始末

少々情けないですが、よっきぃの自律・自立のためには良しとしなくては。進学校であるはずのギムナジウム(高校)でも、畑でパセリが見分けられない(刻まれたパセリしかみたことがない)生徒や、1cm幅のキャベツの千切りを頼むと、一枚一枚まるで紙に定規を当ててカッターで切るように切る生徒、電気湯沸しポットすら満足に使えない生徒、親に自分の部屋の掃除をさせている生徒、がいる現状を目の当たりにすると、ますますその思いを強くさせられます。たとえ学業がうまくいかなかったとしても、生きる力だけは身につけてほしい。

子供にお手伝いをさせるのは、時として簡単ではありません。危なっかしかったり、かえって汚れて時間がかかりそうだったり、二度手間だったり。それでも、子供は本来いろんなことをやりたいのです。

医者であり教育者であったモンテッソーリは、「子供も働く者なのだ」といいました。子供の興味は、どうでもいい「遊び」ではなく、自分を成長させる「仕事」にあるといいます。子供だって自分の「望み」を持っていて、仕事を「選ぶ」ことができます。そして、自分で「やりたい」と選んだ仕事は、そのときのその子にとって成長の課題を満たす何かがあるはずであり、自由選択が保障された状況だと子供は驚くべき集中力を発揮します。この「自由選択」→「作業」→「集中」→「正常化」という一連の活動を周期として、奥底に潜んでいた人間の「善さ」、すなわち、やさしさや思いやり、忍耐、正義感などが生まれ、人間としての人格を成熟させていくのだそうです。

トイレ掃除ごときでずいぶん話がでっかくなりましたが、今日のトイレ掃除はそんなわけで、ワタクシ的には教育的配慮の賜物。でも、よっきぃのトイレ掃除中に外から帰ってきた夫は、びっくり仰天大笑い。なぜって、、、、トイレの横でワタクシはシャワーを浴びている最中だったのでありました。

夫:「うまいことやってるねぇ。。。」
よっきぃ:「トイレ掃除がたのしくなっちゃった~♪
ワタクシ:「いや、どうしてもトイレ掃除がしたいらしくてぇ。。。。自由選択って大事だしぃ。。。。」

トイレ掃除の後、トイレに行ったよっきぃ曰く、
「便座が汚れないように、ちゃんと便器の真ん中におしっこできたよぉ」
汚れないように、、、という配慮が自発的に生まれるなんて、人間の「善さ」が引き出されるっていうのは、これかぁ!モンテッソーリ女史、あなたは正しかった。。。。。。

みなさんも、お手伝い活動を早めに始めてはいかがでしょう?
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