ギムナジウム教師ママのドイツ暮らし

ギムナジウム(高校)の一教師として、一母として、一日本人としてのつぶやき。

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ギムナジウム(高校)の教員になって驚いたこと-1

4年前、教師としてギムナジウムの職員室に出入りするようになって驚いたことを、メモっておこうと思います。

1.教師はフルタイムとは限らないこと。
新人教員が必ず受ける質問、「何時間教えるんですか?」。
フルタイムの25時間だと答えると、たいてい「ええっ、それは多いわねぇ」といわれます。

ちなみにフルタイムの授業時間数は標準25,5時間。0.5時間というのが、また微妙な数字ですが、授業以外の仕事を引き受けている場合に授業時間に換算したり、隔年で授業時間数を変えたり、2,3年の間で標準時間になるように細かな計算がされています。

子供を持っている女性教員でフルタイム教える人は非常に少ないです。
「私は双子の子供がいるから、8時間が精一杯」とスペイン語教員。
「私は11時間よ。ほかに、オペラでも仕事をしてるから、これくらいでちょうどいいの。」と音楽教員。
「僕はアカデミック雑誌に執筆する仕事もあるから、ハーフタイムだよ」とは化学博士の男性教員。

また、必ずしも教員免許を持っているとも限りません。私も日本の教員免許しか持っていないし、宗教科目を教えている教員達は、カトリックの牧師。スポーツや情報の教員も特別採用。正式な教員免許を持った教員は、通常公務員となれるけれど、公務員として認められない場合もあるそうです。その例が、私の隣の隣に座っているドイツ語の先生。
「彼女は体重オーバーで、公務員になれなかったのよ~」。健康な職業生活をまっとうできそうにない人は、公務員にしてもらえないということだそうです。

ともすれば閉鎖的になりがちな教員社会ですが、こうやっていろんな種類の人が教員として存在するのは、教育学的にもいいことなんじゃないかなあと、思ったりします。


2.教師の拘束時間が短いこと。
各教員が学校に拘束されるのは、自分の授業時間と2週間に1回のホームルーム、職員など各種会議、面談日などの特別行事。そのほかの時間は学校にいる義務はないのです。もっと驚くべきは、これだけばらばらな雇用形態と時間数でも、きちんと支障なく学校が運営されていること。教員は、新学期に渡される細かいスケジュール表と、職員室の掲示板の情報を元に、自分の出勤すべきときを確認し行動します。クラス担任も、フルタイム教員じゃない場合は二人で担当したりして、うまく運営されているようです。

夏6週間、秋、冬、春に2週間の休暇も、夏休みの終わりに数日、新学期前の全体会議で拘束される以外は、ほぼ非拘束。これだけ恵まれているようにみえる労働条件なのに、心理的な病気になって早期退職する教員が多いことが問題になったりしています。たしかに、教員の仕事は拘束時間以外の仕事が多くて大変なのは事実。でも、放課後は課外活動、夏休みも日直や研修などに借り出される日本の先生達のことを思うと、私は申し訳なくて病気になんかなってられませんです。。。。。日本の教員の労働条件は、もっと改善されるべきだとつくづく思います。


3.職員室に教師の仕事用の机がないこと。
職員室は、休憩や他教員との交流の場。授業にかかわる仕事は家で行うことが前提となっています。ドイツの法律では、「一人当たりの仕事場に必要な面積」なども法律で決まっていますから、もし100人近い教員がいる職員室を仕事場と定義すると、体育館くらいの広さになっちゃうんでしょう。

職員室を仕事場と認めない代わりに、自宅の家賃のうち仕事部屋面積に相当する分が、税金控除の対象になります。数年間、この措置が認められない時期があったのですが、労働組合の強い反対がおこって、また認められるようになったとか。


ドイツの法律を勉強したら、いろんな決まりがあって面白そう。
っていうか、法律を知らずに働いていることが、怖いことですけどね。

この話題は、次回に続きます。
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この記事のコメント

少し前にこちらのブログを見つけて、時々お邪魔しています。
スイス在住で、6年制のギムナジウムに通う12歳の息子と、小学生の10歳の息子がいます。

ドイツのギミとスイスのギミは随分違うようなので、そちらのギミの様子がうかがえるのを楽しみにしています。
お子さんの日本語もかわいくて、こちらも楽しく読ませていただいています。

スイスでもフルタイムの先生は少ないです。
小学校でもパートタイムの先生が増えてきていて、問題になってきています。でも労働条件はドイツの方が良いように思いました。
2010-01-11 Mon 13:32 | URL | しず #J0O3xBzU[ 内容変更] | top↑
はじめまして。スイスからコメントありがとうございます。
ブログを始めたばかりで慣れていなくて、どきどきですが、うれしいです。

> スイス在住で、6年制のギムナジウムに通う12歳の息子と、小学生の10歳の息子がいます。

子育ての先輩として、いろいろとお聞かせいただけたらうれしいです。

しずさんのブログも拝見しました。スイスでの様子など、ためになることも多いのでこれからもちょくちょくお邪魔しますね。

これからもどうぞよろしく。
2010-01-11 Mon 20:35 | URL | かおる #-[ 内容変更] | top↑
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